魚介(第6回) アンチョビー(パート6)

語学学習のことはいつも頭を離れない。未練タラタラである。
学習の柱を挙げろといわれたら、私は3つの柱を挙げるだろう。まずは、語彙の習得。これはいわずもがな。単語が読めて、その意味を理解できることは大切。次いで、語句の形式的変化がもたらす意味。これは、辞書で調べるものというよりは、文法書で調べるもの。たとえば、過去形が「現在との距離」を表して、過去の出来事や仮定の事柄を示すのに用いられたり。そして、文構造に関する知識。これは、このブログで「10の鍵」として示しているもの。「コンテクスト(文脈)」という土台に、これらを柱を打ち立てて、読む書く聴く話すの練習を加えていけば、力はメキメキついていくはず。

さて、今日のパートをどうぞ。

Anchovies to be preserved in oil are first cured in salt to make acciughe sotto sale, or salted anchovies./ To do this,/ the fish are layered with rock salt/ and left to mature/ for at least three months./ When they are ready,/ they are removed from the salt,/ any excess brushed off,/ their heads removed and the backbone cut away with a small knife./ On no account should the salted fish be washed./ In Alba,/ salted anchovies are layered with very thickly sliced white truffle before steeped in oil./ <05>Anchovy fillets (filetti di acciughe) are also available in cans;/ <05><03>those <03>that are a good size and canned in olive oil are the best./
(オイル漬けアンチョビーは、アッチューゲ・ソット・サーレ(アンチョビーの塩漬け)を作ることから始まります。岩塩の中にアンチョビーを積み重ね、熟成のために最低でも3か月はそのまま保存します。充分に漬け込んだら、アンチョビーを塩から取り出し、余分な塩を取り除き、小型ナイフで頭と骨を取り除きます。塩漬けのアンチョビーを水洗いしてはいけません。ピエモンテ州アルバでは、厚切り白トリュフの中に塩漬けのアンチョビーを積み重ねてからオイルに浸します。アンチョビーのフィレ(フィレ・ディ・アッチューゲ)は缶入りでも手に入ります。アンチョビーが大きくてオリーブオイル漬けのものが一番です。)
<文法>

  1. <05>_<05>は照応関係です。「大降りのアンチョビー」「オイル漬け」ということからも、thoseの先行詞はアンチョビー(のフィレ)であることが分かります。
  2. <03>_<03>は修飾関係です。ワンクッション置いているので分かりづらいかもしれませんが、つまりは、"anchovy fillets that are a good size and canned in olive oil" ということですね。

"On no account should the salted fish be washed" は倒置ですね。⇒ "The salted fish should on no account be washed"