さるかに話、ももたろう、かちかち山

「最近は、コンプライアンスの観点から昔話やおとぎ話が改変されています」

「悪いことをしても、きちんと謝れば許されることを教えます」

そんなナレーションで始まった番組。

 

死は怪我に、報復は食事を伴う話し合いにそれぞれ置き換えられる。

直接的な攻撃は行わず、威嚇に留める。

 

昔話や童話から「恐怖」がどんどん取り除かれている。

極端な話の展開や結末は、子供心にある種のショックを与えるけれど、その一方で「世の中にはやってはいけないこと、取り返しのつかないことがあるんだ」「謝っても決して許されないことがあるんだ」と伝える効果もあるのでは?

 

誰かを傷つければ、その後こちらが傷つけられてもおかしくないとする覚悟が必要で、シャンシャン手拍子で丸く収まるとは思わない方がいい。

 

「不適切にもほどがある」というドラマがオンエア中。

 

コンプライアンスってなんだろう。