さるかに話、ももたろう、かちかち山

「最近は、コンプライアンスの観点から昔話やおとぎ話が改変されています」

「悪いことをしても、きちんと謝れば許されることを教えます」

そんなナレーションで始まった番組。

 

死は怪我に、報復は食事を伴う話し合いにそれぞれ置き換えられる。

直接的な攻撃は行わず、威嚇に留める。

 

昔話や童話から「恐怖」がどんどん取り除かれている。

極端な話の展開や結末は、子供心にある種のショックを与えるけれど、その一方で「世の中にはやってはいけないこと、取り返しのつかないことがあるんだ」「謝っても決して許されないことがあるんだ」と伝える効果もあるのでは?

 

誰かを傷つければ、その後こちらが傷つけられてもおかしくないとする覚悟が必要で、シャンシャン手拍子で丸く収まるとは思わない方がいい。

 

「不適切にもほどがある」というドラマがオンエア中。

 

コンプライアンスってなんだろう。

気になる言葉

一年以上も経っていたなんて。

 

歳を取ったんだなぁと思わせる言葉をいくつか。

 

元気をもらう:僕にとっては「元気づけられる」の方がしっくりとくるのだけれど。元気が物体のように空間移動しているようでおもしろい。

 

真逆:「正反対」という言葉があるのにね。その対応にどことなく鋭利さを感じさせる。

 

一回落ち着こう:「一旦落ち着こう」と言っていたと思うけど。「一回」と言われると二回目、三回目があるように感じられるのは僕だけだろうか。二旦、三旦はないだろうに。

so far so good

最近、自分の行動を振り返る機会が増えている。

若い頃はただ突っ走るだけで、恥をかいたり怒られたりして初めて反省。

 

謝りの人生は、誤りの人生に繋がりかねない。

謝ってばかりでは、他者の信頼は得られない。

 

頻繁な振り返りは、自分の行動に自信が持てなくなってきていることの証左なのか。

それとも、生きる知恵として身に着けてきたものなのか。

 

知命の五十もそろそろ終わり。

自分の、今後の許容範囲も見えてきた。

 

幸田露伴は娘の文に「あとみよそわか」と教えたという。

これで十分と思っても、もう一度見直すことの大切さを示した。

 

いろいろなことがしたくて、quick, quick, quick, quick... な人生を過ごしてきたけれど。

これからは、遅々とした歩みでもいいと思う。

 

速ければいいというものでもないし。

slow, slow, slow... そして時々quick...

 

周囲のことに気を配りながらも、日々の自分を大切にしていきたい。

ここまでの至らなさを、少しでも減らすことができるように。

 

そのためにも、あとみよそわか。

一つひとつ、きちんと。

 

 

 

金木犀も花を落として…

さてさて、冬支度。

今朝は5℃。

 

ストーブの掃除をして、炬燵に足をつけて。

寝巻と言えば、厚手のスエットと長そでのインナー。

 

お日様が顔を出す時間が短くなって。

暖かさを求めて、日なたを探す。

 

今から来年の春を待ち焦がれる。

寒さに震える間はひたすら「我慢」。

 

 

暑くなってきた

雨が降りそうで降らない。

夕方に、ざっと一雨来てもいいかな。

 

庭のヒマワリは、僕の背丈ぐらいになって。

あとどのくらいで花を咲かせるのだろう。

 

辺りが暗くなってきた。

そろそろ眠りにつく時間。

 

午前4時ごろの、薄ら明かりの中に目覚めて。

椅子に座って、庭を眺めながら、音のない世界の音を聞く。

 

温かいコーヒーを飲みながら、ボォッとしてみる。

心が癒されるひと時。

リマインダー

が届いた。

1年書き込みがありませんよと。

 

今年も庭の金木犀が満開。

でも、やっぱり、掃除が大変。

 

この1週間、夜となく昼となくあの香りが漂う。

この匂いが消える頃、冷たい風が吹き始めるんだなぁ。

 

そう思うと、言うに言えぬ哀しさに襲われる。

そしてまた、冬が来るんだ。

 

寒さは身に堪えるし、身に沁みる、この年になると。

ああ、気候が穏やかなところに住みたいな。

(イメージでは瀬戸内。)

反対語

小学生の頃に買ってもらった三省堂の「反対語辞典」。

もうボロボロになってしまって、調べるにも一苦労。

 

掲載されていない語彙もあり、そんなときはフラストレーション。

お手上げ状態になれば、もうイマジネーション。

 

でも、今はいい時代だなぁ。

ネット上で「辞書・辞典」と名の付くものはてんこ盛り。

 

反対語辞典もその一部。

もちろん掲載事項の真偽には注意を払わなければならないけれど。

 

若者たちよ、良い時代に生まれたね。

本当にうらやましい。

 

最近調べたものは「厳密」の反対語。

「厳格」なら「寛大」になるんだろうけど。

 

三省堂の辞書には掲載されていない。

グゥ。

 

ネットの「反対語大辞典」によれば「疎漏/粗漏」。

へぇ、疎にして漏らしてしまうのね、目が粗いから。

 

ところで、21年度の中学理科の教科書では、「メンデルの遺伝の法則」でお馴染みの「優性・劣性」が「顕性・潜性」になるとか。

 

遺伝の特徴にすぎない事象に「優劣をつける」印象があるからとのことだけれど。

確かになぁ。

 

「肌色」という言葉を見直す動きも出ているというし。

確かになぁ。

 

誰の肌の色を以て、その色を特徴づけているのと聞かれれば…。

ところで、当の「肌色」は何色になるんだろう?

 

 

小室さん

以下のことは、自戒の念を込めて。

 

活字だけ、というのは厄介。

表情をうかがうことも、声のトーンをつかむこともできない。

 

正当性の訴求、というのも厄介。

頭ではわかっても、心がついていかないケースもちらほら。

 

彼が目指すべきは、まずは、母親の元婚約者との和解。

そして、それに基づいた自身の婚約者の両親への説明。

 

マスコミとか一般大衆とかは一番最後だと思うけれど。

欧米式合理主義で、三者を一気にクリアできると思ったのかな。

 

今回の報告書は、米国で磨いた自身の技量に対する試験なのかとも穿った

弁護士としての自立を表明するものだったのか。

 

小室さん、落ち着いて。

そして、外堀を埋めるようなアプローチは再考して。

 

まず自分が向き合うべき相手は誰なのか。

次に向き合うべき相手は誰なのか。

 

あなたが結婚したいのは、あのやんごとなきお方のご令嬢。

一般大衆ではないはず。

 

元婚約者とご令嬢の父君の祝福を何よりも受けて欲しい。

内輪の結束が、最初のそして強力なファクタになると思う。

ラジオでリクエスト

今日、NHKR1の朝の番組「らじるラボ」で、リクエストが通った。

春に聴きたい音楽特集とかなんとか。

 

「ギターとシンセがかぶる当たりで春を感じ、

歌が流れるあたりで、冬も終わりかなと胸をなでおろす」

 

リクエストしたのはジョージ・ハリスンの「ヒア・カムズ・ザ・サン」。

春かぁ。

 

些細なことだけど、なんとなく嬉しい。

まぁ、曲をかけてもらえたのは、春先の小さなプレゼントだったということで…。

 

 

「させていただく」シンドローム

ウェブニュースを読んでいたら「させていただくはなぜ多用されるのか」との記事が。

ある書籍が紹介されていた。

 

書籍の著者は「敬意のインフレを超え、敬意のナルシシズムが垣間見える」と。

「させていただく」の多用は気を付けないと突っ込みどころとなる。

 

例えば、「結婚させてください」は相手親の許可を求めての発言。

「離婚の届を提出させていただきました」は、誰の許可が必要だったの?

 

「離婚の届を提出(いた)しました」で十分だと思うけれど。

自発性を発動すると角が立ちそうなときには「させていただく」は便利な言葉。

 

周囲の人々が「誰のおかげで~できると思っているんだ」と言う人ばかりなら、「させていただく」を多用せざるを得ないだろうが。

 

ナルシシズムに関してはどうだろう?

周囲に気を配る自分を演出し、そんな自分に酔ってしまうのかな?

 

「させていただく」を多用しなければならない現代。

日本人の individualism はどこにある。

 

 

 

たけのこ

京都の叔父から、たけのこが届いた。

叔父が管理している土地に生えるのだという。

 

中サイズが一本、小サイズが4本。

さっそくあく抜きをして。

 

フレッシュなたけのこだから、あく抜きは短時間で。

10分も茹でずに火を止めて、そのまま放置。

 

夢は膨らむ…。

まずはたけのこご飯でしょ。

 

そんで、たこを加えた たこたけご飯。

青椒肉絲

 

酢豚にちらし寿司。

わかめとたけのこ、にら、卵のトロ~リスープ。

 

たけのこと豚バラの回鍋肉風。

他に何があるかなぁ。

 

腕が鳴る、腹も鳴る。

コリコリ、カリコリ、たけのこっていいよね。

 

歳を取る

If my memory serves me right「40歳、人は別の人生を歩みたいと考える」とユング

その言葉が頭にあったからか、40歳、残業のない仕事にスパッと転職。

 

旅をして。

ウィーンとナポリを訪問できていないことは残念だけれど。

 

料理を習って。

タブリエとコックコートをボロボロにするほど学ばなかったのは心残り。

 

どちらも途中で終わっちゃったな。

もちろん、金銭的な問題もあったからなんだけれど。

 

気力や体力もね。

老いた親の生活面でのサポートもあるし。

 

まぁ、遠くに出かけなければできなことはそこそこやったし。

今は、ここに腰を据えて、できることをする。

 

掃除・洗濯・料理。

どの作業も、決して僕を退屈させたりはしない。

 

庭の草木のお世話や猫のお世話。

毎日ノンストップで過ぎていく。

 

年を取って行動範囲は狭まっている。

直接見聞きするものも減っている。

 

その一方で、私の心の宇宙は無限に広がり続けている。

少しずつ、確かに。

 

自力でやるしかないということは、ケガや病気はno-noだということ。

仮にそんなことが起きようものなら、身の回りにあるすべてのものが止まってしまう。

 

用心して生きていかなければなぁ。

でも、タバコだけはやめられないんだよなぁ。

 

 

はがきの整理

部屋の片づけをしようと袋棚を覗くと、古い段ボールが。

取り出して中を開けてみると、はがきやらなんやら。

 

ああ、僕が小中学生だったころにやり取りした、はがきやらなんやらだ。

うう、ちょっとカビの臭い。

 

ぺらぺらとめくると、おお、キャンディー・キャンディーの絵葉書。

これ、キャンディーの単行本の発売日を訊こうと思って書いたはがきへの返信。

 

女性の字だ。

「なかよし編集部」のお姉さんが書いてくれたんだね。

 

次は封筒。

市内で松竹系の映画を上映していた映画館からのもの。

 

そうそう、「幸せの黄色いハンカチ」を観たときに感想を書いて送ったんだ。

確か倍賞千恵子が素敵だったと書いたと思うけど。

 

倍賞千恵子のブロマイド、数枚付けてお返事をくれた。

いい時代だったな。

 

で、段ボールの隅にはウナンボバッジ。

はは、これは少年サンデーだかなんだかに応募して貰ったんだ。

 

ひょっとしてコカ・コーラのヨーヨーが入っているかも。

でも、それはなかった。

 

赤くてしっかりしたのは350円/個だったと思うけど。

2~3個、買っておいたのだけれど、紐のスペアと一緒に。

 

いずれにせよ、どれも忘却していたもの。

目に留まればあの頃のことが蘇ってくるとはいえ。

 

取っておいたところで、第三者には「お荷物」でしかないだろうし。

何より当の本人が忘れていたものなんだから、もう、いいでしょう。

 

はがき類は資源ごみとして、ウナンボバッジは不燃ごみとして廃棄。

思い出は思い出として。

スマートフォン

スマホは現代人の免許証。

最近、そんな気持ちになったことが2回。

 

ひとつは、何かの申し込みをしようと思って相手先にコンタクトを取ったら、

QRコードを読み込んでもらって…」

 

「ああ、あの、僕、スマホを持ってないんです」

「そうですか、困りましたね」

 

QRコード以外の手段は?」

「ええと、そうなるとちょっと手間がかかるんですが…」

 

「そうですか」

「すみません、そういうシステムになっているもで…」

 

「いや、いいんですよ。それでは…」

是が非でも申し込む必要がある、といった類のものではなかったのでそれで済ませた。

 

もう一つは、アプリ会員。

アプリ会員になれと迫る店員がいるんだけれど。

 

会員になるととてもお得だと口説いてはくるものの。

「僕、スマホもってないから」

 

現代の生存権スマホとともにあるんだろうな、なんて思ってしまう。

ミニマリストを標榜する私としては、いろいろなガジェットを持ちたいくない。

 

でも、そうもいかなくなるのかな。

最新鋭の機器を身に纏い、未来に挑んでいく初老。

 

ステイホームなところへきて人付き合いもない。

外部とコンタクトを取ることが強く求められてはいない。

 

日中はラジオ、食事時にテレビでニュース。

朝食後と就寝前にネットをサーフ。

 

 

常に電子機器に晒された、デジタルな生活ってどんなもの?

自分も自分の日常も、加速に加速を重ねていくような気がしてしまう。

 

何かをするのに手間暇かけるアナログな時間は不要?。

異常な加速は、焦りや不安に通じやしないだろうか。

 

ぼんやりすることを「時間の無駄」と考える。

お得を求めていないと「損をしている」と考える。

 

便利になれば寄り道も遠回りも必要なくなる。

無駄や損失も減るだろう。

 

でも、寄り道や遠回りが教えてくれることもある、と思っていたい。

それに「知らないから幸せでいられる」ということもあるし。

 

 

暖かいなぁ!

この辺りは、今日、17度まで上がるって。

うれしい、心も体もウキウキ。

 

…庭に穴を掘って、そこに生ごみを入れている。

骨や貝殻など、朽ちない物を除いて。

 

鳥にとってはまだまだエサの少ない頃。

明け方、まずはスズメが来る。

 

次にヒヨドリが飛んで来て、スズメを追い払う。

ヒヨドリが食事していると、ツグミが飛んでくる。

 

ヒヨドリの頭をこついて自分が食事を始める。

すると、ムクドリがやってきて、ツグミを追い払おうとする。

 

わぁ、空中戦だ!

ムクドリは無事、エサにありつく。

 

鳥たちの戦いはまだ続く。

バサバサと烏が舞い降りると、小さい輩はもう逃げるしかない。

 

烏がくちばしでリンゴの皮や卵の殻をひっくり返していると…。

野良猫様の登場。

 

野菜や果物のクズに鼻をつけクンクン。

「肉や魚は無しか…」といった顔をして去っていく。

 

するとスズメがまた飛んで来て、と。

鳥たちも大変だな。