部屋の片づけをしようと袋棚を覗くと、古い段ボールが。
取り出して中を開けてみると、はがきやらなんやら。
ああ、僕が小中学生だったころにやり取りした、はがきやらなんやらだ。
うう、ちょっとカビの臭い。
ぺらぺらとめくると、おお、キャンディー・キャンディーの絵葉書。
これ、キャンディーの単行本の発売日を訊こうと思って書いたはがきへの返信。
女性の字だ。
「なかよし編集部」のお姉さんが書いてくれたんだね。
次は封筒。
市内で松竹系の映画を上映していた映画館からのもの。
そうそう、「幸せの黄色いハンカチ」を観たときに感想を書いて送ったんだ。
確か倍賞千恵子が素敵だったと書いたと思うけど。
倍賞千恵子のブロマイド、数枚付けてお返事をくれた。
いい時代だったな。
で、段ボールの隅にはウナンボバッジ。
はは、これは少年サンデーだかなんだかに応募して貰ったんだ。
ひょっとしてコカ・コーラのヨーヨーが入っているかも。
でも、それはなかった。
赤くてしっかりしたのは350円/個だったと思うけど。
2~3個、買っておいたのだけれど、紐のスペアと一緒に。
いずれにせよ、どれも忘却していたもの。
目に留まればあの頃のことが蘇ってくるとはいえ。
取っておいたところで、第三者には「お荷物」でしかないだろうし。
何より当の本人が忘れていたものなんだから、もう、いいでしょう。
はがき類は資源ごみとして、ウナンボバッジは不燃ごみとして廃棄。
思い出は思い出として。