歳を取る
If my memory serves me right「40歳、人は別の人生を歩みたいと考える」とユング。
その言葉が頭にあったからか、40歳、残業のない仕事にスパッと転職。
旅をして。
ウィーンとナポリを訪問できていないことは残念だけれど。
料理を習って。
タブリエとコックコートをボロボロにするほど学ばなかったのは心残り。
どちらも途中で終わっちゃったな。
もちろん、金銭的な問題もあったからなんだけれど。
気力や体力もね。
老いた親の生活面でのサポートもあるし。
まぁ、遠くに出かけなければできなことはそこそこやったし。
今は、ここに腰を据えて、できることをする。
掃除・洗濯・料理。
どの作業も、決して僕を退屈させたりはしない。
庭の草木のお世話や猫のお世話。
毎日ノンストップで過ぎていく。
年を取って行動範囲は狭まっている。
直接見聞きするものも減っている。
その一方で、私の心の宇宙は無限に広がり続けている。
少しずつ、確かに。
自力でやるしかないということは、ケガや病気はno-noだということ。
仮にそんなことが起きようものなら、身の回りにあるすべてのものが止まってしまう。
用心して生きていかなければなぁ。
でも、タバコだけはやめられないんだよなぁ。