魚介(第35回) マス(パート1)

一日が経つのが早くて仕方がない。そこへきて、年取って、さっさと寝ちゃうから、なおのこと一日が短く感じられる。(ぼやいても仕方ないか。)
ジャーマンポテトとオムレットを作ってみた。


ベーコンは佐賀産の豚をスモークしたもの。ベーコンの炒りは、もう少し浅くてもよかったかな。オムレットの中にはブラウンマッシュルームとカマンベール(国産)を入れてみた。おいしい。自分がおいしいと思うものは自分で作るしかない、か。ありきたりだけど、シャブリあたりでどうですか?

それでは、マスのお話です。どうぞ。

Trota/Trout: The trout is probably the best known and most common freshwater fish in Italy, / which with her many lakes and rivers offers it the most wonderful habitats./ However,/ demand still exceeds supply / and farming is so common that it is almost impossible to buy wild trout./ The two varieties favoured by the trout farmers are the fario and the rainbow./ Both have wonderful firm flesh, / made possible by the high quality of lifestyle / reproduced in the farmed conditions./

トロタ/マス:イタリアでは、マスは最もよく知られているとともによく見受けられる淡水魚でしょう。イタリアの湖や川の多くは、マスの生息地として最適です。しかしながら、需要が供給を上回ったままで、また、養殖が一般的であり、天然のマスを手に入れることは大変難しいといえます。業者が好んで養殖するのはファリオ(ブラウントラウト)とニジマスです。どちらも適度に締った肉をしていますが、これは養殖場で再現される質の高い生活環境があるからこそ可能になります。

which with her many lakes and rivers offers it the most wonderful habitatsのwith her many lakes and riversは挿入句です。「関係代名詞の直後は動詞か名詞で前置詞(句)がくることはない」と直感的に気付けばクリアできます。favourは誤植ではありません。ブリティッシュな表記です。ファリオ(ブラウントラウト)は外来種です。ニジマスに対抗して「さりとて『茶マス』ともいわない」と冗談めかして書いている人がいました。/ made possible by the high quality of lifestyle / reproduced in the farmed conditionsはちょいとやっかいですね。madeもreproduceも過去分詞句を導き、情報を追加するために機能しています。また、生物というトピックがコンテクストにあるので、つい、reproduce=「生殖[繁殖]する」に行きそうになりますが、ここは素直に「再生する、再現する」を取るほうが適切ですね。