魚介(第16回) ニゴイ

ときどき、無性にジャンクフードを食い漁りたいときがある。まさに、食べ尽くしたいといった気分。まぁ、単なる気分なので、ソース焼きそば作って、お好み焼き作ってパクパク食べれば収まるのだが。思うに、僕はジャンクフード世代のハシリだろう。小中学生の頃、日本にバーガーショップ、フライドチキンショップがポツポツでき始めた。まだまだ「特別なときに食べるもの」といった印象のジャンクフードだが(今じゃ、考えられない)、間違いなく、日本人の日常生活の中に入り込もうとしていた。おいしくないわけがないあの味付け。そして、決して忘れることができない味付け。時折、ふっと、バーガーをチキンを、そして、フライドポテト、ポテトチップスを口にしている自分の姿が頭をよぎり、我を忘れて店に走りたくなる。まるで麻薬のよう。糖分、油分、カロリー、体重等々を頭の片隅に置きながらも、やはり食べたい。キンキンに冷えたコークと一緒に。

それでは、今日のテクストをどうぞ。

Barbo/Barbel: This freshwater fish can be found all over Italy,/ where it lingers in the muddy beds of many rivers and lakes./ It is a very delicate fish, with few bones,/ and is best eaten fried or poached./ It must, however, never be eatern raws/ as the uncooked flesh is toxic./
(コイ科の淡水魚であるニゴイはイタリア全土で見受けられます。ニゴイは川や湖の泥の中で生息しています。とても華奢な体系をしており、骨はほとんどなく、揚げたり煮たりすることでおいしくいただけます。また、生身は有毒なので、必ず加熱して食べます。)
そもそもbarbelとは、魚のひげを指します。ニゴイはすらっとした体型をしているので、delicateという言葉を用いたのでしょう。動詞lingerは「ぐずぐずする、長居する」という意味です。どろの中で息を潜めて生息していると思われます。