スーパーマーケットに行けば、年中、手に入るものだけど。
庭先のプランターで育てると、季節感がある。
いい香りを放ちながら、葉を茂らせながら、すっくと伸びるバジルを見ると、「ああ、夏だ!」。
タイムなんかと違って、年越しを期待できない植物。
だから、毎年、苗を買ってきては植えている。
今日はボンゴレ・ビアンコに散らして。
貝のスープとも合うと思うんだけど...。
庭では、きゅうりの他にかぼちゃも育てている。
「ぼっちゃんかぼちゃ」とか言ったかなぁ。
直径15cmぐらいの、小さなかぼちゃ。
煮たり焼いたり揚げたり。
いろんな食べ方をしたけれど、今日は蒸かしてみよう。
かぼちゃの肉詰め。
小さなかぼちゃと侮るなかれ。
いやぁ、結構ヘビーだな。
1回では食べきれない...。
3~4日テーブルに載るな、完食するまで。
庭できゅうりを作っている。
その葉の上に、一匹。
小さいけれど、これでおとななんだろう。
何を見ているのか。
餌になりそうな小さな虫を待っているんだろうか。
辺りを見れば、何匹か動いている。
蛙の顔...観ていて飽きない。
さて、研修会。
「立川ホテル」を8時半過ぎに出て。
電車に乗って会場へ。
辻調から予定表が送られてきたとき、「フランス地方料理・かえるのムニエル」が、ポンと目に入ってきた。
小学生の頃、かえる(食用がえる)はよく食べていた。
ウシガエル程度の大きさのかえるのもも肉。
最近は、かえるの肉を見ないので、口にすることはなかった。
かえるの肉は、巷間に流布する通り、鶏肉の食感。
塩コショー味で、パクパク食べていた。
さて、研修会では下処理から教えてくれるのかな、と少し期待したんだけど...。
それはなかった。
ちょっと残念。
それにかえるも小振りだし。
フランスから、冷凍で空輸されたものだという。
かえるは、その下半身の皮が剥かれ、あぐらをかいた状態で串刺しに。
開くとこんな感じ。
一人、五対。もも肉10本。
「おいしい料理なので、一人30本は食べられちゃうんですよね」と、講師。
股関節の部分に包丁を入れ、水かきを切り落とし。
塩コショーをしっかりとして、少し休ませて
粉をはたいて、温めたオリーブオイルの中で焼き色を付けて。
半ば熱の入ったかえるをザルに取り、オリーブオイルをボウルに移して。
同じフライパンにバターをたっぷり。
ニンニクを加え香りを立たせ、バターの泡が消える前にかえるを戻し入れ。
おいしい焼き色がかえるに付いたら、パセリを振り入れ、軽くひと混ぜ。
トマトのフォンデュとレモンを添えたら、出来上がり。
おいしい!
これ、手羽元を使って再現してもいいよね。
...ついでながら、本日の研修会で取り上げられた残りの料理。
すずきのパイ包み焼き ソース・ショロン。
舌平目とロブスターのムースを、すずきのフィレにたっぷりと仕込んで。
マヨネーズ系のソースと、よく合うわね。
オレンジのフラン。
生クリームタップリで、これもいいね。
赤いのは、オレンジのピールをざくろのシロップで煮詰めたもの。
いやぁ、今回もいろいろと勉強させていただきました。
また、来年。
毎夏実施される辻調の研修会へ。
前泊しないと会には参加できない...。
地方は不便。
研修会の前日に新宿に出て、まずは映画。
久しぶりだよなぁ。
何となく「進撃の巨人」を観てしまった。
僕は原作を知らない。
ただ、純粋に空想科学映画を楽しもうと。
それにガメラシリーズの樋口さんだから、そこそこいいんじゃないか、と。
...うーん、前篇後篇にする必要があるのかなぁ。
なくてもいいサブストーリーとか、特撮場面とか。
撮影したフィルムを編集で捨てるのがもったいないから、2部作にしたとか。
ネット上で「酷評」と称するものをいくつか見たけど。
ストーリーの展開のさせ方に関しては、的を射ているものが多いような気がする。
後篇がいくらよくても、前篇でガッカリさせては、ねぇ。
60%弱の満足度で映画館を出て、立川へ。
今日はここで一泊して、明日、研修会場へ。
...それにしても暑い。
アスファルトから立ち昇る熱気と建物から降りてくる熱気。
ときどき吹き渡る熱風。
クラクラする。
東京の人、都会の人は強いよね。
これに耐えてるんだから、感心する。
形のいいパプリカを手にした。
肉詰め向きの大きさと形...。
...豚肉の切り落としを、切って叩いて丸めて。
みじん切りしたタマネギ、溶き卵、パン粉を加えて、粘りを出して。
水を加えて少し緩めたら、タネのできあがり。
...パブリカのなりつきを、慎重に外して。
ペティーナイフで穴をあけ、ワタを除いて、軽くすすぐ。
中を乾かしたら、粉をはたいて。
...小さいスプーンで、少しずつタネをパプリカの中に。
パプリカを、時々、トントンしながら隙間を作らず。
...さぁ、焼こう。
フライパンに油を熱し、弱火にして。
まずはてっぺん。
しっかりと焼いて。
次いで側面。
ある面に焼き色が付いたら、別の面に焼き色をつけて。
ぐるりと一周したら、底を焼いて。
...あとはケチャップソース。
余ったタネとバター一欠け加えて。
...最近、パソコンの調子が悪い。
単純な機械なら、叩いたり、振ったり、さすったりして、調子を取り戻すこともあるけれど。
パソコンは、ねぇ。
使えぬパソコンは、もはや、プラスチックの塊。
埋めてみたい...」
いや、隙間があったら、埋めてしまう、と言う方が適切か。
ふと気づくと、何かの中に入っているロラン。
なぜ、段ボールの中に?
本能的に飛び込んでしまうのか?
蓋をして、送り状を付けて、どこかに発送しようか。
結構、重いぞ。
う~ん、ロランの体にフィットしている。
風通しのいいところで寝ちゃったりして。
おもしろいネコ。
何を考えているんだろう?
ナス。
旬のナスは、身も皮が軟らかくて。
多めの油を吸わせたナス。
少し油を足して、ピーマンを投入。
ピーマンに油を回したら、ザラメ、味噌を加えて、少し焦がす。
酒を少し注して、アルコールを飛ばしたら、出汁汁を加えてクツクツ。
みずみずしい野菜を手早く調理して。
この甘辛さで、ごはんが進んでしまう...。
「僕も買い物がしたいなぁ。
この袋、いい匂いがするね。
魚の匂い。
スーパーに行けば、おいしいものがたくさんあるんでしょ?
いいなぁ。
僕も覗いてみたいな」
ダメ!
スーパーは、ネコ立ち入り禁止!
...実際は、袋からは魚の臭いはしなくて。
ビニールのヒンヤリ感が、ロランには気持ちいいらしい。
と、思いきや。
ロランじゃん!
びっくりさせるなよ。
夕暮れ時の、薄明りの廊下。
ポッとこんな形の動物がいたら...。
デンと横たわって
寡黙なロラン。
それでいて、いろんな意外なことをしてくれるから。
ホント、退屈しないよ。
普通はどちらか一品を選ぶものなのだろうけど。
できることなら、ここに、鶏のから揚げか、ギョーザ、もしくは焼売なんかを加えたい。
僕は、若いころから、中華料理といえば、2~3品をテーブルに並べないと気が済まない。
テーブルが賑やかになるのが好きなのだ。
今日のメニューは、たけのこを主役にして、その食感を楽しんでみる。
コリコリ、カリコリ。
それがいいんだよなぁ。
たけのこのチャーハン。
たけのこのあんかけ焼きそば。
カロリーでいえば、かなりのものなのだろうけど。
食べちゃう。
シンガポールに降り立った時、「紅茶を買って帰らなくちゃ」と思った。
赤道付近+英国の影響=紅茶、という、小学生並みの発想。
その課題が果たされたのは、出国時、空港の免税店で。
おお、ちゃんとテナントがでてる!
商品をブラウズしてみると...。
いやぁ、内容量に比べて、みんな高価だな。
僕の手に入りそうなのは、これか。
(手に入りそうだといっても、日本円で3,000円近く!)
15のティーバックが入ったボックス。
いろんなフレーバーがあるようだけれど、ここは冒険せずにアール・グレーで。
アイスで飲んだらおいしいかな?
...自宅に持ち帰り、開封してみる。
おお、なんと。
紙袋で茶葉を包んでない!
安物の紅茶のように、ホチキスで留めてない!
ガーゼを使ったものを見るのは初めて。
味も香りも、もちろん逸品。
もう一つのフルーツ・フレーバーの方も、よかったなぁ。
あの店で5,000円とか、10,000円とかしてた紅茶は、きっともっとおいしいんだろう。
杉下右京ではないけれど、紅茶にハマる気持ち、わかるような気がするなぁ。
シンガポールのスーパーマーケットで購入したもの。
パッケージには、半熟卵黄の、二つ割の卵が描かれていて。
「ああ、これを白髪ねぎとごま油で食べたらおいしいだろうな」なんて思って、手が伸びた。
土を落として卵にヒビを入れると...。
トロリと液体が漏れてきて。
「ええ、固まってないの?」
慌てて湯に入れて、10分ほど茹でて。
冷水にとって、キンキンに冷やして殻をむく。
皿に盛りつけて。
食べてみる。
「しっ、塩辛すぎる!」
卵を、きつい塩水につけて、常温保存に耐えられるようにしているのか。
それにしても、パッケージには処理の仕方とか注意事項とか、その種のものはなかったと思う。
全部、中国語での表記だったけど、品名とか製造元とか、そんなことしか書かれていなかったんじゃなかろうか。
卵黄・卵白が固まっていなかったり、とてつもなく塩辛かったり、僕にとっては驚きの連続だったけれど。
現地の人たちにとっては、「そんなの常識じゃん。何を言ってるの?」の世界なんだろうか。
いやぁ、面食らった。
たけのこの時期も足早に去り。
ほんの短い間だから、毎年「もう少し食べておけばよかった」と残念がる。
今年は不作で、価格も、昨年比4割増だったとか。
そんなときは、いいものは都会の料亭に流れ、庶民の口には、小さく、形も悪いものしか入らない。
でも、いいさ。
たけのこはたけのこ。
穂先の柔らかさ、根元のコリコリは変わらない。
ニシンと炒めて味噌味。
ワラビと炒めて醤油味。
寿司に混ぜ込んだり、わかめと合わせてスープにしたり。
焼いたり揚げたり。
僕は、ああなんて、たけのこ好きなんだ!