魚介(第31回) ヒラメ(パート2)

辻調3日目。今日は、すべて主任教授の西川先生の手作り。

オードブルはホワイトアスパラガス、ソースラヴィゴット、パルメザンのテュイル添え。

スープはシャンピニオンのポタージュ、カプチーノ仕立て

メイン1は真鯛のグリンピースのフランス風、ココット蒸し

メイン2はサーロインのグリエ、マルシャン・ド・ヴァン・バター

デセールは新じゃがとロックフォールのクレムブリュレ

おいしかったのだが、フランス料理ってこんなにさっぱりとしてるものなんだろうか。コクや味の深みはフォンとスパイス&ハーブで補うのね。

それでは、ヒラメのパート2をどうぞ。

Sole is available around the whole Italian coast, / including the islands./ There are many types of sole, which can be easily distinguished from other species of flat fish / by the fact that both eyes sit on what would have been the right side of the fish./ The Dover sole lives on the sandy seabed / and is almost impossible to see./ It is fished commercially / and is so heavily exploited / that it is feared that stocks are seriously depleted./

イタリア半島の沿岸、イタリアの島々で、舌平目が手に入らないところはありません。舌平目には多くの仲間がいます。同じく平たい魚でも、目が右側にあれば舌平目ではありません。ドーバーソールは海底の砂地に住み、その姿をすっぽりと隠してしまいます。ドーバーソールは商業目的で乱獲され、その激減が心配されます。

テクスト中、both eyes sit on what would have been the right side of the fishとあります。what would have beenはなくても意味を取ることができます。なのに、なんでこんな書き方をしたのでしょうか?魚の下処理後、または調理後は、その本来の姿は想像するしかありませんが、そんな状況で発せられた言葉だとすれば、「右側にあったであろう」と婉曲的に表現するのも理解できます。また、平たい魚に対して右左といっても、その状況を俄かにイメージするのは難しいものです。魚を寝かせて右左と言うのか、魚を立てて右左と言うのか。前者の「左側」と後者の「左側」は一致しません。そこで、言葉を濁す、または明確化を避けるwhatなるものが現れたと考えることができます。