正食生活術を読んで(1)

私が通っているマクロビの学校では、上級コース終了時点で読書感想文が課される。
課題図書が3冊ほど提示されるが、その中で私は、「正食生活術」(1,000円)を選んだ。


正食生活術

正食生活術


その感想文を、3回に亘ってご紹介したい。
手に取るきっかけになれば、幸い。


...多岐に亘る内容、多様なトピックに満ちた本書には、どこからでも読み始められるという利点があります。また、ほとんどがショート・エッセイなので、手の空いた数分間を利用して、あるテーマについて思いを巡らせることができるという魅力もあります。


一見、盛りだくさんのようにも思える「正食生活術」です。しかし、著者のブレのない一貫した主義主張によって、本書に掲載されたエッセイのすべてが、しっかりと束ねられています。


岡田氏の主張を読み解くキーワードは複数存在します。そのなかでも、今回、私が着目したのは「捨てる」というキーワードです。どのように捨てるかについて著者は、最低、3つの視点を採っているように思われます。その3つとは、「完全に捨て去ってしまう」「あるモノやコトを捨て、別のモノやコトを採る」「限りなく抑制し、捨てる」です。