お昼ご飯

テーブルにサーヴする前の食べ物。昼食の風景です。

Here's the 18th section!

今日から暫くは、公衆衛生学のおさらいです。
ザクッと読みながら、「ふんふん、そーなの?そーなんだ。その通り」と頷いてください。

1.a. 世界保健機構(WHO)は、1946年に国際連合の専門機関として、全人類の公衆衛生の向上を目的に設置された。
b. 健康について、WHO創設時の憲章では、「健康とは単に病気でないとか、虚弱でないとかいうのではなく、肉体的にも精神的にもまた社会的にも完全に良好な状態」と定義している。
c. わが国の憲法第25条では、「すべての国民は、健康的で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国はすべての生活部面について、社会福祉・社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない」としている。
d. 衛生行政は、「監視」「指導」「取り締まり」を科学的に行うことが重要である。
2.a. FAO―農業開発援助、食料の安全保障などを扱う国際機関。
b. WHO―医療、公衆衛生の面で援助、指導を行う国際機関。
c. ILO―労働保険の問題を扱う国際機関。
d. WTO―貿易問題を扱う国際機関。
e. UNICEF―母子保健および児童の問題を扱う国際機関。
f. UNEP―環境上、適切な技術の促進を扱う国際機関。
3.a. 一般衛生行政、労働衛生行政―厚生労働省
b. 学校保健行政―文部科学省
c. 環境保全行政―環境省
4.保健所の業務
a. 人口動態統計に関する事項
※人口静態統計は総務省の管轄
b. 栄養の改善、および食品衛生に関する事項
c. 住宅、水道、廃棄物の処理、清掃、その他の環境衛生に関する事項
d. エイズ、結核、性病、感染症その他の疾病の予防に関する事項
e. 治療法が確立していない疾病・特殊疾病により、長期の療養を必要とする者の保健に関する事項を取り扱っている。
5.市町村保健センター
a. 保健所同様、地域保健法により設置が定められている。
b. 対人保健サービスの実施主体は市町村で、生涯を通じた健康づくりを推進している。
c. 市町村保健師は、訪問指導など直接的なサービスを提供する活動を行っている。
6.衛生統計
a. 人口動態統計(厚生労働省)とは、出産・死亡(死産を含む)・婚姻・離婚といった人口の変動の要因となることがらについての統計である。
※人口静態統計(総務省)とは、一定の地域(国、都道府県など)における人口集団について、その一定時点における状態および一定期間における変動状況を把握する統計についての総称である。人口の一定時点における規模、構造、分布などの状態を把握する統計は人口静態統計(eg. 国勢調査)と呼ばれ、人口の一定期間における出生・死亡などの変動状況を把握する統計は人口動態統計と呼ばれる。
b. 生命表は、国民の死亡状況を総括的に表すものとして考えられた複雑な表で、国民の寿命に関する数値を男女別に示したものである。
c. 一般に、ある人口集団の衛生状態を表す3つの重要な指標として、死亡率・乳児死亡率・平均寿命が挙げられる。
d. 平均余命は、ある年齢に達した人が、平均的にあと何年生存できるかを示したものである。
e. 平均寿命は、O歳児が平均的にあと何年生存できるかを示したものである。
7.a. 年少人口―0歳〜14歳までの人口
b. 生産年齢人口―15歳〜64歳間での労働生産力がある人口
c. 労働人口―就業者と完全失業者の合計人口
d. 老年人口―65歳以上の人口
e. 従属人口―生産年齢人口(15歳〜64歳)に養ってもらう人口(0歳〜14歳+65歳以上)
8.人口統計
a. 老年人口は指数は年々増加してきている。
b. 老年人口割合は年々増加してきている。
c. 2004年の合計特殊出生率は1.25である。
d. 2008年の日本人男性の平均寿命は79.29歳、日本人女性の平均寿命は86.05歳である。
9.衛生統計の算出式
a. 出生率=年間出生数/人口×1,000
b. 死亡率=年間死亡数/人口×1,000
c. 離婚率=年間離婚件数/人口×1,000
d. 罹患率=年間届出患者数/人口×100,000
10. a. 食中毒統計:医師の届出をデータとして作成する統計
b. 国民健康・健康増進法(平成14年法律第103号)に基づき、国民の身体の状況、栄養素等摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的とする調査。毎年実施。調査員が面接・聞き取りする。
c. 国民生活基礎調査:保健、医療、福祉、年金、所得等国民生活の基礎的事項を調査し、厚生労働行政の企画及び運営に必要な基礎資料を得ることを目的とする調査。3年に一度実施。調査員が面接・聞き取りする。有訴者率や通院者率がわかる。
d. 患者調査:病院及び診療所(以下「医療施設」という。)を利用する患者について、その傷病状況等の実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得ることを目的とする。3年に一度実施。医療施設管理者が記入する。受療率や在院日数がわかる。
e. 人口動態調査:我が国の人口動態事象を把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的とする。毎年実施。市町村長が取りまとめる。出生率、死亡率、死産率、婚姻率、離婚率がわかる。