魚介(第21回) イカ(パート5)

たまたま、イソップを読んだ。あるストーリーを読んだとき、「ああ、謝罪した相手が許すと言っても、相手が恨みを持っていた場合、その恨みまで水に流すとは限らないのだなぁ」という感想をもった。その恨みが妥当なものであろうとなかろうと関係ない。考えてみれば、許しは理性的であり、恨み・憎しみは感情的である。「許す」と発話された瞬間に許しは実現するが、心に負った傷は(癒えるかもしれないが)痕になっていつまでも残る
問題は「だからどうするのか」である。だから、許す許されるといった関係に陥らないようにするのか、それとも、「それもまた人生」と割り切って、たゆまず進み続けるのか。私は後者を選びたい。悪意をもって人に対応するのは問題外である。そうではなくて、一生懸命生きていて、時に人を傷つけてしまうことは誰にでもありうることである。「お互い様だ」と心を大きく持って行けばいいんじゃないだろうか。

さあ、イカ(パート5)です。

To prepare squid for cooking,/ the skin is first removed./ Then the transparent quill inside the tube is removed/ and discarded./ The black ink sac inside the body should be removed carefully and reserved/ if you want to use it to colour a dish./
(イカの下ごしらえは、皮むきから始めます。次に体内の透明な軟骨を外して捨てます。また、墨汁嚢は、他の料理の色付けに使いたいのであれば、(破れないように)慎重に外して取って置きます。)
quillは軸状のものを指す言葉です。ここでは、文脈から「イカの軟骨」としました。