おいしいピザの作り方

昨日は、ピザの歴史の一部を垣間見ることができました。次のパラグラフからしばらくの間、おいしいピザの作り方が書かれています。
The optimum way of obtaining a good Neapolitan pizza dough/ is to produce your own <05-1>sour dough starter./ <01>Mix some flour with water <01>to <05-2>a soft dough/ and leave this in a warm place for a day./ The natural yeasts will have <06>fermented and <06>caused <05-2>it to rise,/ so <05-1>this will be a perfect natural starter for the pizza dough./ Alternatively simply use brewer's yeast/ as follows./
(おいしいナポリピザの生地を作ろうと思うのなら、あなた独自のサワー・ドウ種といわれる天然酵母を作ることです。小麦粉と水を混ぜ、柔らかな練り粉を作り、丸一日、温かな場所に置いておきます。小麦粉に付着する菌が発酵し練り粉を膨らませ(サワー・ドウ種と呼ばれる天然酵母菌ができあがり)ますが、ピザ生地を作るうえで、このサワー・ドウ種は最良の天然酵母といえるでしょう。サワー・ドウ種を使う代わりに、手軽に醸造酵母を使うという方法もあります。以下のピザ作りの手順では、醸造酵母を使っています。)
正直なところ、私にとってこのパラグラフは厄介でした。個々の単語の意味が分かっても、それらを組み合わせてみたらチンプンカンプンなんてことはよくあります。sour+dough+starter には泣かされました。また、言葉を補って行間をつながないと門外漢には理解不能、なんてこともあるでしょう。
本パラグラフの第1文について補足しておきます。be動詞は「等価性を示す」という機能を備えていることを考慮し、"The optimum way of obtaining a good Neapolitan pizza dough"(おいしいピザの生地を作る最適な方法)= "to produce your own sour dough starter"(あなた独自のサワー・ドウ種を作ること)から、上記の訳文を考えてみました。
さて、本パラグラフ中で書き手は、天然酵母または醸造用酵母を使うことを勧めていますが、私などはその手軽さから(パン用の)ドライ・イーストに走ってしまいます。こだわりがまだまだ足りません。
<文法>

  1. <01>_<01>は、動詞との関係を示しています。ここでは、<01>のmixと<01>のto a soft doughが結びついて「Aを混ぜてBにする」という意味を生じさせています。
  2. <05>_<05>は、照応関係を示しています。ここでは、<05-1>のthisは同じく<05-1>のsour dough starterを、<05-2>のitは同じく<05-2>のa soft doughを、それぞれ照応(前方照応)しています。
  3. <06>_<06>は、並立関係を示しています。ここでは、<06>fermentedと<06>causedがwill haveに結びつく過去分詞(pp)であることを示しています。ついでながら、未来完了形(will have pp) は「〜し終えているだろう」という概念と結びつく形式です。