フォカッチャのバリエーション(第4回)

前パラグラフ(第3回)で、"Finally,..."となっていたので、フォカッチャのバリエーションに関する言及はこれで終わりだろうと思っていたのですが、パラグラフを改めて、書き手は別のバリエーションについて述べています。新たなパラグラフなので、本来ならば別のタイトルを考えるべきなのですが、話の流れを考えて「第4回」としました。
Perhaps the tastiest version of them [focaccia] is the focaccia al formaggio, a speciality of Camogli <09> an enchanting fisherman's town near Genova./ Two very thin layers of <03>dough <03>made of plain flour, water, oil and yeast,/ are worked in a similar way to strudel dough./ The layers are <06>filled with plenty of stracchino cheese, <06>drizzled with olive oil/ and <06>baked until the cheese has melted,/ see the photograph opposite./
(数あるフォカッチャの仲間の中で一番おいしいのはフォカッチャ・アル・フォルマッジョ(チーズ風味のフォカッチャ)ではないでしょうか。フォカッチャ・アル・フォルマッジョは、ジェノバ近郊の素敵な漁師町カモーリの名物です。小麦粉、水、油、イーストで生地を作り、それをシュテュルーデルのようにとても薄く延ばし、2枚で層を作ります。層と層の間にストラッキーノ・チーズ(フレッシュ・チーズの一種)をたっぷりと詰めます。そして、オリーブオイルを振りかけて、チーズが溶けるまで焼きます。焼き上がりは前ページの写真のようになります。
トラッキーノ・チーズはフレッシュ・チーズの一種で、熟成させないチーズのようです。同様にフレッシュ・チーズであるモツァレラ・チーズと代替可能とするレシピもあります。また、三修社「アクセス独和辞典」では、シュテュルーデルを「(ドイツ南部・オーストリアで)シュトルーデル(リンゴなどを薄い生地に巻いて焼いたパイ)Apfelstrudelアプフェルシュトルーデル(アップルパイに似た菓子)」と定義しています。
<文法>

  1. <09>は同格関係を示します。ここでは、Camogli=an enchanting fisherman's town near Genovaを示しています。
  2. <03>_<03>は修飾関係を示しています。
  3. <06>_<06>は並列関係です。すべての<06>は受動態を作る過去分詞です。