MRI同意書

腰にコブができて10年になる。
最近、大きくなってきたので、日赤に行った。


皮膚科の先生の触診では、「脂肪ですね。直径5センチはありますか。かなり大きいです。
MRIで撮影しないと、具体的なことはわかりません」とのこと。


先生「MRIでは造影剤を飲むんです」
私 「造影剤を飲んで、副作用などはないんですか?」
先生「それなんですけどね、数十人に一人は吐き気、数百人に一人はショック状態、数万人に一人死亡します」
私 「えぇ!死亡ですか。考えさせてもらえますか」
先生「いいですよ。造影剤を飲まなくてもMRIは撮れますから。ただし、鮮明度は下がりますけれど」
私 「そうですか。では、飲むかどうかは保留として、MRIをお願いします」
先生「わかりました。造影剤を飲むことに関する同意書をお渡ししておきますから、飲むのであれば、これにサインをして撮影日に持ってきてください」


そして、撮影日の予約をして診察室を出た。
皮膚科窓口の前を通って外に出ようとしたら50代半ばの看護師に呼び止められた。


「先生が渡した同意書をこちらに渡してください」
「〜してください」とは言っているが、大柄な態度。
まぁ、いいか。
渡して皮膚科の待合の椅子に座った。


5分ほどたって医療事務のお姉さんが私の名前を呼ぶ。
皮膚科窓口に顔を出すと
「では、造影剤を飲んでいただきますのでこちらの同意書にサインしてください」
ちょっと待って?
私は飲むかどうかをまだ決めてない。
その旨伝えると、事務のお姉さんの表情が曇った。
自分の思う方向に患者が動かなかったので混乱したのだろう。


でもね、確率は低いといえ副作用があるわけでしょ。
まして、決定に関してこちらは先生から時間をもらっているわけだから。


そもそも、「同意する」とは双方向のもの。
なんで、お姉さんの一方的指示で私がサインしなければならないわけ?
この、患者をバカにした態度の裏には、あの看護師が、あの中年看護師がいるに違いない。
(って、私も口が悪いよな。でもあの先生、若かったし、看護師の横やりが入っちゃったりするのかな)


先生の手足となって働く人々が、先生とは違うこと言っちゃだめだよな。