たまご

窓を開けると涼しい風が入ってくる。

温かなそばが食べたくなる。

 

庭から生みたてたまごを取ってきて。

麺を茹でて丼に取り、熱い汁を入れる。

コンコンと殻を割り、たまごを麺の上に。

 

おお!

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黄身がふたつかぁ。

なんかいいな。

くじ引きで、久しぶりに商品をもらった気分。

 

もちろん黄身は小さくて、可愛らしいとしかいいようがないのだけれど。

それでも二個だもんな。

うれしい。

 

でも、数が多ければいいというものでもない。

これが、黄身が3つだったり4つだったら、ギョッとするんだろう。

うれしいなんて、とても言えない。

 

やっぱり二個だよ。

ささやかなラッキー感を与えてくれるのは。

本棚の後ろで500円玉を見つけたような喜びを与えてくれるのは。

 

冬瓜のあんかけ

夏に冬瓜を食べると風邪をひかないと聞いている。

もう秋だけれど。

南瓜でも同じことが言われているかな?

後者に関しては、自信がない。

 

皮が堅くて、実がスポンジのような冬瓜。

皮と種は除いて、わたは残して。

適当な大きさに切って茹でると、素敵な透明に。

 

僕は、あんかけにして、それも冷やして食べるのが好き。

だしの利いた、醤油味のあん。

ツルン、ヒヤッとした喉越しが、たまらないんだな、これが。

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辛口の冷酒を手元に置いて、つつきたい。

桃のタルト

桃をもらったぁ!

大好きな桃。

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カリコリしていて、甘くて。

こういうのがいいな。

 

涼しくなってきたし、焼き菓子もいい。

タルトで行こう。

 

桃をカットして、バターソテー。

ソテーしながらフィリングのことを考えてみる。

 

そういえば、棚に入れっぱなしの瓶詰があった。

2年も前に作ったものだから、何を入れたのか忘れてしまった。

桃だったか洋なしだったか...。

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開けて食べてみる。

ああ、紅玉か。

ちゃんと酸味も残ってる。

感動。

 

紅玉を煮詰めてジャム状に。

この量では足りないな。

アーモンドクリームも作って、2層にしよう。

 

タルト生地を延ばして、タルト皿へ。

さっさとやらないとネバネバ・ネチネチになってしまう。

 

冷ましたフィリングを入れて、桃を載せて。

180度のオーブンに入れて40分。

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熱が取れたら冷蔵庫へ。

翌日が楽しみよ。

 

...常温において暫く。

タルト皿から外して、60度にカット。

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ミントもシャンティイもアイスクリームもないけれど。

 

タルトは紅茶が合うような気がする。

それでは、いただきますよ。

 

「させていただきます」症候群?

 ここ10年ぐらいだろうか、「○○させていだきます」という言い回しが増えているような気がする。

 

「今回、この研修会に参加させていただきました××です」

えっ?

この研修会、参加するのに何か特別な許可が必要だったの?

参加資格を満たして、参加費を払えば、自由に参加できるんじゃないの?

それとも僕は、誰か偉い人に頭を下げるのを忘れていたかな?

 

「このたび立候補させていただきました××です」

えっ?

まぁ、しっかりと根回しをしてこの場にいるのだろうけど。

でも、あなたの立候補はあなたの意志によるもの。

こちらに気を使う必要はないと思うけど。

 

謙譲といえば聞こえはいいけれど。

「します、やります、致します」で事足りる場面で、なぜ「させていただきます」を引っ張り出すのか?

 

今時は、評価するのもされるのも、簡単にできてしまう。

「こんなことを発言して、大丈夫?

何か言われたらどうしよう」という気持ちが、一歩引かせてしまうのかな?

 

「させていただきます」は、人間関係の防波堤か。

 

 

 

 

なすのグラティネ

なすを収穫していると、長~いのが一本。

「へたの部分を落としたら、グラタン皿にフィットしそうだな」と、僕。

「グラティネ、いいんじゃない?」と、なす。

 

プチトマトもたくさん採れたし、これでトマトソースを作ろう。

 

ナスを縦割りして。

軽く塩してバターソテー。

グラタン皿に取り、トマトソースをかけて。

チーズを散らして、オーブンへ。

 

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フレッシュななす。

柔らかいなぁ。

トロトロとして、伸びるチーズといいカップリング。

なすの蒸しまんじゅう

庭に植えたなす。

天候のせいなのか、肥料のおかげなのか、実るは実る。

 

きゅうりと違って、なすは煮る焼く揚げる、なんとでもなるので重宝するのだが。

でも、その生産量に消費量が追いつかない!

さっさと食べなければ。

 

蒸しまんじゅうにしておけば、気の向いたときに口に放り込めるから便利。

みそとなす。

いい組み合わせだよね。

 

ホームベーカリーで一次発酵まで済ませて。

取りだした生地を丸めて休ませている間に、なすを輪切りにして。

油味噌をはさむ切り口を入れる。

 

なすに軽く塩をして下味。

水気を取ったら粉を振り、はけで払って。

油味噌をはさんだら、あとはせっせと生地で包んでいく。

 

赤じそや青じそを天地に張り付け、クッキングシートにのせて。

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(今日は赤じそで。)

一時間ほど二次発酵。

 

湯気の上がった蒸し器に入れて。

20分も蒸せば出来上がり。

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少し冷ましたら、かじる。

 

うん、このなすのトロトロがいいんだよね。

少し甘めの油味噌と相まって。

 

9月のなすは皮が堅いような気がする。

実もスカッとした感じがして。

 

だから、今、この時期のなすを逃しちゃいけないんだ。

スペアリブ

700円強のスペアリブ。

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ハーブで香りをつけて、グリエして、マーマレード風味のソースで食べようか。

下味をつけて、少し寝かせて。

水気を軽く拭ってフライパンにのせたのだけれど。

 

どうしたことか、途中から煮込み料理に変更。

焼きながら「骨からおいしいスープが取れるに、焼いて終わりとは、それはもったいない」なんて思ってしまったから。

 

手元のワインを入れて、一煮立ち。

トマトの角切りを入れて、ローリエを入れて。

 

煮詰まり具合をみて、トマトケチャップとウスターソース

グウッと液体の量が減ったところで、出来上がり。

庭で採れたナスなんかも入れちゃって。

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これはこれでいいよね。

 

ナイフ・フォークで面倒くさく食べるのではなく、素手。

口の周りと指先にソースをつけながら、素手。

Lips and fingers lickin'!

今日は...

涼しかった。

いや、ほとんど寒かった。

 

外の空気を入れようと窓を開けることもなかったし、

扇風機を回すこともなかったし、

蚊取り線香に火をつけることもなかった。

 

熱いコーヒーを飲みたいと思い、

長袖のシャツを着たいと思い、

ストーブに火を入れたいと思った。

 

大きな台風が往けば、また暑くなるだろうけど、

それも一時で、

夕焼けの色がしっとりとする季節がやってくる。

 

...霧立ち上る秋の夕暮れ...

 

麻婆豆腐

暑いなぁ。

額に汗がにじむなぁ。

何となくボンヤリ。

 

こんな日はそうめんで軽く済ませるのがいいのかな。

それとも、さらに汗が出るようなものを食べるのがいいかな。

何を作るにせよ、結局は煮炊きをして汗をかくんだ。

 

豆腐があった。

豆板醤、テンメン醤。トウチ醤あり。

ひき肉OK。

 

中華鍋に油を熱してひき肉。

いい焦げ色がついてきたら、にんにく、たまねぎを入れ、さっと炒めて。

お次は、醤の類。

しっかりと油になじんだら、庭で採れた辛口の唐辛子を投入。

じっくりと熱を入れて、辛みを出して、と。

 

塩、コショー、オイスターソース、醤油、中華味の素。

一混ぜしたら鶏ガラスープ。

 

煮立ったら、湯通ししておいた角切り豆腐を。

クラクラっと煮たら、火を弱めて水溶き片栗粉。

再び火を強めフツフツと煮て、落ち着いたらラー油、粉山椒。

一混ぜしたら、火から外して。

 

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辛いよ、これ。

きっと辛いと思う。

 

豆腐を食べてみる。

ううっ。

唐辛子をかじってみる。

ああっ。

 

ヒリヒリ、ピリピリ、汗がダクダク。

額をフキフキ。

ああ、くるなぁ。

 

 

オムライス

お手軽にできてしまうので、ついついテーブルの上に。

 

昔のオムライスは、ペラペラの卵焼きに巻いて、ケチャップをかけて。

ステンレスの長細のプレートに載せて、パセリを添えて。

国旗が貼りつけられた楊枝が突き刺されていて。

 

もちろん大人を意識したオムライスもあった。

ドミグラスソースをトロリと掛けて。

 

何かが隠されていて、その隠れているものを見つけ出すことに魅力を感じる。

それはちょっとしたドキドキ。

卵のカバーの向こうの、パラパラとしたケチャップライスに辿り着くために、スプーンを入れる。

 

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さて、昭和から存在する「食堂」の入り口に、埃をかぶり日焼けしたオムライスのサンプルを見かける。

その周囲には、これまた埃をかぶり日焼けしたラーメンとカツドンのサンプル。

値段だけは訂正されている、手書きで。

なんとも物悲しい。

 

 

 

カレーソース

カレーのソースを作るのは、楽しい。

何を使ってフォンを作るか、スパイス&ハーブはどれを使うか、調味料は何を選ぶか。

ホーローの鍋を前にして、暫し目を閉じてみる。

 

ソース4人前をイメージして、と。

 

大玉タマネギを2個、粗く切って鍋の中へ。

バターを20グラムほど、そしてサラダオイルを少々加えて。

蓋をしたら、火は弱めの中火。

タマネギを蒸し煮して、とろけさせて。

頃合いをみて蓋を取り、ひたすら炒める。

飴色の塊になるまで。

 

粗みじんのセロリを加えて炒め、しんなりとさせて。

にんじんを加えて、少し炒めて。

ここでカレー粉。

大さじ3は入れたいよね。

僕はS&Bの赤缶。

香りがグッと迫ってきたら、強力粉を大さじ山盛り2杯。

油分が足りなければ加えて。

しっかりと炒めて。

 

調味料は、ウスターソース、醤油、コンソメ。

ウスター2、醤油1の割合。

コンソメはそこそこ。

しっかりと練れば、ルーの出来上がり。

 

鶏ガラスープを少しずつ加えて、延ばして。

スプーンの裏にうっすらと液が残る程度の濃度にしたら、後は弱火でクツクツ。

とろみがつき始めたら、ガラムマサラ

そして、今日の気分で、シナモンをパラッ。

白コショーとナツメグもいいなぁ。

チリペッパーとパプリカ、ガーリックもいっちゃうか。

 

好みの濃度の2歩ほど手前でしょうが汁。

熱を入れながら一混ぜ。

火から下ろして冷ます。

冷めたら蓋をして冷蔵庫の中に。

1日は休ませたいなぁ。

 

「ええ?今日は食べられないの?」

そうなんです、今日は食べられないのです。

[寝かせたカレー」は旨い。

寝かせたシチューも旨い。

 

ソーセージを載せたり、カツを載せたり、ハンバーグを載せたり。

ああ、夢は膨らむなぁ。

でも、今回はプレーンで。

何もないは寂しいから、目玉焼きぐらい載せてやるか。

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炒めたひき肉を加えて、ボロニェーゼ風に。

(ただ、今回はひき肉なし。)

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チーズをたっぷり振りかけて食べてみる。

ああ、おいしい。

ひたすらおいしい。

 

僕等の時代

「あなたの時代が終わったわけでなく

あなたが僕たちと歩こうとしないだけ」

 

と、小田さんが歌っていたのは30代の頃だと思うけど。

還暦を迎えた小田さんは、自分が書いたこの詩を、どんな思いで読み返すだろうか。

 

自分の30代。

「もう、あのおっさん、動かないなぁ。

パッパと決めて、テキパキとやってよぉ!」

なんて思ってたけど。

 

歳を取って、今、あの頃を振りかえると、僕はかなり嫌な奴だった。

しなくてもよいことをしていたような気がする。

何十年も経ってから、心を痛めている。

 

僕は、まだいい。

苦い思いをしながらも、反省できる余地を残しているのだから。

でも、嫌な思いをさせた人たちの心は、どうしたって癒すことができない。

過去には戻れないし、やり直すことはできない。

 

人は憂えて優しくなる、と考える人がいるらしい。

それは、僕にとってせめてもの慰め。

なぜあんなことを言ってしまったのだろう、やってしまったのだろうと振り返り、悩み、そこから思いやる気持ちが芽生える。

 

ナイーブなのは、いかんなぁ。

人と触れあって、擦れあっていれば、いいことばかりじゃない。

「ああ、またやっちゃった。

学習能力がないなぁ」

と、ガックリとしながらも、進むしかないんだろうな。

冷やし中華

9月の声を聞けば、暫くはさよならか。

 

卵、ハム、きゅうり。

あれ、きゅうりないじゃん。

仕方ない、なしで。

 

鶏ガラ、にぼし。

ねぎの青い部分。

ガラの香りと風味、にぼしの苦みと旨み。

これがベース。

 

オイスターソースに醤油。

さとう少々に、めんつゆ。

タレを用意して。

 

レタスがあって、酢ダコにトマト。

ごまだれにからし、そして酢。

 

これでいいかしら?

 

つゆを冷やして、具を冷やして、器を冷やして、箸を冷やし...これはその必要はないか。

 

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4~5時間かけて準備しても、5分もあれば胃袋の中に入っちゃうんだよね。

それでもいいのさ。

「おいしかったなぁ」

すべてはその一言のために。

半年も経っていた!

みなさん、こんばんは。

 

いやぁ、浦島太郎だ。

決してタイやヒラメのフラダンスに興じていたわけではないのだけれど。

僕の中の時間は数日でも、カレンダーは6枚もめくられていた!

月と太陽は、180回も入れ替わっていた!!

 

最近思うことと言えば、テレビドラマが面白くないということ。

シン・ゴジラを観たいなぁということ。

わかば」が290円/箱は高いだろうということ。

 

こんなことをぼやいていては、いかんなぁ。

 

 

牛丼

何を食べようか?

チルドを覗いてみる。

ああ、牛の切り落としを買っておいたんだ、脂身の多いところを。

牛丼でいこう。

 

牛300gにタマネギ中1個。

2ミリ幅で、縦にスライス。

 

鍋を用意して。

タマネギと牛肉を交互に積み重ねて。

水50cc、酒50cc、塩少々、砂糖小さじ2を入れて。

蓋をして、弱火で蒸し煮。

(使い残したこんにゃくも入れちゃえ。)

 

ゆっくり熱を入れて、タマネギの水分をしっかり脱水させて。

そんでもって、脂と水分を乳化させて。

 

頃合いを見計らって、醤油を注して、しばらくグツグツ。

味を確かめる。

 

いい香り。

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吉野家の牛丼も、松屋の牛丼もいいけれど。

自家製牛丼も、結構、いける。

 

…「バブルヘGO! タイムマシンはドラム式」

いやぁ、楽しく観ちゃった。

 

 ホイチョイプロダクションのお家芸ともいえるバブル映画。

脚本は君塚良一

 

阿部寛は「結婚しない男」の頃から、いいなぁ、と思っていて。

薬師丸ひろ子は、年齢を感じさせないし。

 

僕の就職は88年。

バブルも終わりの頃だったんだね。

当時の再現を、今、見せられると、とても恥ずかしくなってくる。

札束を振り回すようなことはなかったけれど、でも、あの服装、あの髪形、見覚えがある。

 

テクノカット、やったなぁ。

小さなカバンにものを詰めて歩いたなぁ。

ショットバーに通って、酔ってたなぁ。

まったく、なんてことを。

恥ずかしい。