フライパンで炒めたソーセージも、火で炙ったソーセージも好きだけど。
フツフツと鍋肌に泡が立つ湯の中で、茹でたソーセージもいい。
皮がパリッとして、噛み切るとプチッと音がして、熱い肉汁が噴き出してくる。
熱っ!
茹で汁にはいい香りが残る。
脂も少し浮いて。
そして、いつも思う。
「もったいないなぁ、この茹で汁」
ソーセージを少し多めに茹でて。
何本かは、マスタード、練り辛子で堪能する。
そして、残りは、ポトフ用にとっておく。
冷ました茹で汁に、ジャガイモ、ニンジン、ニンニク、ローリエ、タイム、塩、などを入れ、コトコトと。
タマネギ、貝類を加えてもいいな。
仕上がりに、取り置きしたソーセージを入れて、味を決める。
何の技もない料理だけれど、とても満足させてくれる。
一皿で、一回分の料理が完結するなんて、なんて合理的。
塩味の効いたバゲット数枚とワインがあれば、気分はヨーロッパ。
いいじゃない。