ノロノロ台風のおかげで、ここ数日、湿って温かい空気が流れ込んでいた。
夜は寝苦しく、もう、勘弁してぇ、という感じだったけれど。
台風も去り、今夜は涼やかな空気が部屋の中に入ってきている。
助かるわぁ。
NHKBSでは、大魔神三部作が放映中。
特撮映画は、NHKBSでは、毎年夏のお楽しみ。
個人的には、昭和30年代の東宝特撮をオンエアして欲しいところだけれど。
まぁ、それは僕の我が儘か。
藤村さんは、目が大きく、鼻筋の通った美人。
藤村さんといえば、NHK「軍師官兵衛」のナレーションが怖いと囁かれて。
数回の放送の後、体調不良を理由に降板していたなぁ、確か。
番組最後のクレジットでは、平泉成さんの名前も。
(若く、二枚目で、思わず「へぇ」と驚き。
最近は、「過保護のカホコ」では、時任三郎のお父さん役で、いい味出してる。)
大魔神が現れると、もう、圧巻。
悪行の限りを尽くした連中を、バッタバッタと踏みつぶし。
火を吹くわけでも、レーザー光線を発するわけでもなく。
ただひたすら、ダダダダン、ダダダダンと前に進む。
大魔神の目には悪人しか映っておらず、ジワジワと追いつめる。
杭を使った相手には、杭で仕返しし、磔を試みた相手には、磔で報復する。
伊福部さんの曲が、否が応でもテンションを高めてくれて。
もう、カッコいいんだか、怖いんだか、よくわからなくなってくる。
子供じみた感想かもしれないけれど。
他人を力で押さえつけるようなことを繰り返してはいけない。
神を畏れ、神を敬う心を失ってはいけない。
天網恢恢疎にして漏らさず。
50代半ばで、改めて、当たり前のことを思い出した気持ち。
僕にとっては、結構、教育的な内容だった。