風は、ぼんやりとした、それでいて心をウキウキとさせる匂いを運んできた。
日差しは、それを目にするだけで温もりを感じさせてくれた。
うれしいよね。
しばらくは、こんな感じの陽気が続いて欲しい。
去年の11月に植えたチューリップの球根。
ついこの間まで雪の塊の下だったのに。
先週、掃除をしようと庭に出たら、あら、まぁ。
硬くてしっかりとした葉が地面を突き破っていた。
これもうれしいよね。
元気に育っていたんだ。
この辺りは、春がなかなか来ない。
「冬来たりなば春遠からじ」は慰めにもならない言葉。
それでもやはり、季節は巡る。
色づく日々は、すぐそこに。