ある契約を解きたくて、契約先に電話した。
担当の女性と一通り話をして電話を切るときに、相手の名前を確認した。
追加で用件が発生したときに、スムーズに事が運ぶようにと。
「すみません、もう一度、お名前を伺えますか?」
「山本です」
「山本さんですか。そちらの部署には山本さんはお一人ですか?」
「実は、何人かおりまして...」
「では、下のお名前をお伺いできますか?」
「それはお伝えしかねます」
えっ?なに?もう、なぜの嵐。
「ええっ!じゃぁ、こちらから再び連絡を取りたいときは、どうしたらいいの?」
「そうですね、『12月7日の山本』と言っていただけたら...」
まぁ、それでいいというのなら。
こちらから連絡して多少待たされても、なんとかなりそうだし。
それにしても、不可解。
同じ部署に複数の山本が存在するなら、相手に下の名前を伝える必要があると思うんだけど。
「どちらの山本でしょうか?」と聞き返されるのは、結構、ストレスになる。
『12月7日の山本』か。
なんか変な感じ。