サントラくん

みうらじゅんのサントラくん。

 

NHK第一放送での、月末のお楽しみ。

 

毎回、オープニングは怪獣映画のサントラ。

怪獣が好きだったなぁ。

特に、東宝特撮物の。

 

まだ、小学生だった頃。

好きなのはいいけれど、手に入る情報は、本を通してのみ。

怪獣図鑑なんか、韋編三度絶つまで読んで。

 

でもねぇ、スチール写真と、ネタバレなしのあらすじだけだし。

その上、ビデオもDVDも邦画専門チャンネルない時代。

テレビで放送されるか、映画館で上映されない限り、観ることはできない。

さらに、多くの怪獣映画は、私が生まれたころに撮られている。

 

観たい、観たい、でも、観られない。

ドゴラが見たい、バランが見たい、マンダが見たい。

(怪獣じゃないけど、モゲラが見たい。)

夏休み、冬休みの「東宝チャンピオンまつり」で、リバイバルを願うことしかできない。

 

こんな環境のなかで、想像を逞しくしたなぁ。

スチール写真とあらすじだけで、およそ2時間の映画を、頭の中で組み立てた。

 

...今は、そういう意味では、いい時代だな。

本当に。

アマゾンでDVD見つけて、ワン・クリックで手に入る。

な~んにも、モヤモヤする必要はないのだから。