僕の住むあたりは、今日、梅雨入り。
予報の通り、しとしと、ぽつぽつ、ぽたりぽたりと雨が降っている。
あの、必死の雪かきも、今となれば昔。
昨日のことのように思い出すのだけれどなぁ。
梅雨も明ければ、暑い暑いと唸り始めるのだろう。
そして、短い秋の先には、また雪かきの日々。
時間はどんどん過ぎ去り、確実に老いている。
でも、自分の中では同じことがいつも繰り返されている。
だから、ショーウィンドウに映った自分の姿を見て驚く。
「だれだ、この、腹の出たオヤヂは?」
現実の時間と、自分の中の時間が乖離している。
若いころは、ガラスに映った自分と頭の中の自分は一致していたのに。
それは、自分の姿にうっとりとする、というのとは違う。
自分の考える「若さ」と、視覚的に捉える「若さ」が一致していたのだ。
髪の毛もふさふさとしていたし、ウエストだってほっそりとしていた。
眼はきらきらとし、頬にたるみはなかった。
「僕は、もう若くはないんだなぁ」とふさぎ込む必要もないと思うけれど。
でも、若くはないという現実を認識していないと、世間に嗤われるようなことをしでかしてしまうかもしれない。
僕が乗ったバブル世代の列車は、オーバーホールを繰り返しながらも、どんどん進む。
でも、ここには、間違いなく僕の座席があるんだよな…。
このまま、行くかぁ。