もう、6月

僕の住むあたりは、今日、梅雨入り。

予報の通り、しとしと、ぽつぽつ、ぽたりぽたりと雨が降っている。

 

あの、必死の雪かきも、今となれば昔。

昨日のことのように思い出すのだけれどなぁ。

 

梅雨も明ければ、暑い暑いと唸り始めるのだろう。

そして、短い秋の先には、また雪かきの日々。

 

時間はどんどん過ぎ去り、確実に老いている。

でも、自分の中では同じことがいつも繰り返されている。

 

だから、ショーウィンドウに映った自分の姿を見て驚く。

「だれだ、この、腹の出たオヤヂは?」

 

現実の時間と、自分の中の時間が乖離している。

若いころは、ガラスに映った自分と頭の中の自分は一致していたのに。

 

それは、自分の姿にうっとりとする、というのとは違う。

自分の考える「若さ」と、視覚的に捉える「若さ」が一致していたのだ。

 

髪の毛もふさふさとしていたし、ウエストだってほっそりとしていた。

眼はきらきらとし、頬にたるみはなかった。

 

「僕は、もう若くはないんだなぁ」とふさぎ込む必要もないと思うけれど。

でも、若くはないという現実を認識していないと、世間に嗤われるようなことをしでかしてしまうかもしれない。

 

僕が乗ったバブル世代の列車は、オーバーホールを繰り返しながらも、どんどん進む。

団塊世代ゆとり世代の列車にも乗ってみたいとは思うけれど。

 

でも、ここには、間違いなく僕の座席があるんだよな…。

このまま、行くかぁ。