NHK第二放送「カルチャー・ラジオ」で、バッハの音楽が取り上げられている。
バッハのチェンバロ、最高!
大学時代のバイト先がバロック音楽喫茶で。
僕の精神はバロック的な構造物になっていった。
店内でJ.S.バッハのチェンバロ曲が流れてくると、キリッとしてたな。
あの金属音が気持ちを高揚させてくれた。
ひたすら弦を引っ掻いて、流麗にメロディーを紡いでいく。
リズムは適度な緊張で刻まれる。
彼の曲にエフェクターをかけてみたら楽しいだろうな。
音を歪ませてみたり、厚みを持たせてみたり。
あの速弾きも、感動もの。
どんどん興奮してきて、ハード・ロック的な陶酔。
彼のチェンバロは、同時代の人にどのように受け止められたのかな。
メンデルスゾーンに発掘されるまで埋もれていたことを考えると...。
あの攻撃的な音の連なりは、コンサーバティブな人たちには受け入れ難かったか。
Back to the Futureでのマーティーのギター。
ダンスに興じる学生たちがあっけにとられるシーンがあったけれど。
バッハのチェンバロを聴いていると、第六感が研ぎ澄まされてくるような気がする。
心が体を離れて、神の世界の扉を叩くことができるような気がしてくる。