フジテレビ、おもしろいドラマを作っていたね。
高島礼子の旦那がらみで、一時、再放送が危ぶまれていたけれど。
不器用で屈折した四十男の阿部寛。
表情豊かで包容力のある妙齢の夏川結衣。
結婚を後回しにしてきた自分を車庫に入ったままの車に例え、そろそろそこから出ようかと言う夏川に、阿部が錆ついて動かないんじゃないのと口にする。
相手をムッとさせるつもりはないんだろうけど。
思ったことをつい口にしてしまう。
その内容は、完全には否定できない。
でも、「今、ここでそれを言っちゃだめでしょ」という感じ。
それが笑いを誘う。
でもね、救いは、阿部演じる男性の素直さ。
グズグズ言いながらも、本当は、心の優しい人なんだということがジンジン伝わってくる。
で、夏川演じる女医ができた人で。
心底腹を立てても、大型ミットですべてをバシッと受け止めちゃう。
歳を取って自分の世界を確立しちゃうと、その領域は侵されたくないと願いがち。
中年以降の結婚て、相手にどこまで自分の陣地を解放するかを考える側面もあると思う。
ドラマの二人はどうなっていくのか?
最終回は忘れてしまったし、再放送を見ながら「ああ、こんなシーンがあったんだ」なんて思っている。
これから暫くは、退屈しないな。