若いころは、歯ごたえのない、「緩い食べ物」は口にしなかった。
食べた気がしなかったから。
でも、歳を取ると、歯や胃に優しい食べ物が気にならなくなる。
また、そういったものを好んで作るようにもなるから、不思議。
鶏ガラのブロードを取って脇に置き。
琺瑯の鍋に、バターを溶かして米を炒める。
米粒に触れ、アツッと感じたら、出汁の入れ時。
米一粒ひとつぶを膨らませるように、少しずつ、少しずつ、注ぎ入れ。
ル・ノートルのシェフに教えてもらった、仕上がりまでの目安は18分。
...フツフツとしてきたね。
味をみながら、塩コショー。
カニ身を入れて、ひと煮立ち。
まずはシンプルに、チーズと生クリーム。
こちらには、カニミソもつけて。
もう一品は、トマト風味で。
調理の合間にトマト・ピュレを加えて、ブロードの量を加減する。
シュレッド・チーズを振りかけてドリアにしようと思い、グラタン皿に入れてみたけど、止めた。
もう、そのまま食べよう。