完成品は、イメージしていたものと違った。
「ボキューズのパクリです」と、講師。
盛り付けもしやすいし、なにより、一人かならず一個。
喧嘩しなくて、いいよね。
フライパンに砂糖を入れて、カラメリゼして。
バターを溶かして、リンゴを入れて、暫く転がして。
フライパンごと、180℃のオーブンの中に入れて、1時間。
時折、取り出しては、カラメルをアロゼして。
そこそこ柔らかくなったら、リンゴを一つずつラムキャン(ココット)に移して。
再びオーブンに投入し、30分。
取り出して、仕上げ。
で、ここが問題!
スプーンでリンゴをグイグイ潰して、整形。
食べてみて感じたのは、リンゴに不自然に力を加えることで、繊維がグチャグチャ。
ラムキャンの形に合わせようとするから、それはもう、思いっきり。
「やれ」と言われたからやったけど、リンゴの悲鳴が聞こえてきそうで、あまり気乗りはしなかった。
重しを掛ける時は、対象物に均等に力が加わるようにした方がいいと思うけど。
で、重しの力で、ゆっくり、じっくり、潰れていくのなら、リンゴの繊維を断ち切らずに済むだろうに。
まぁ、入れ物が小さいから、それも難しいか。
このタタンは、残念だった。