一週間

というロシア民謡がある。
ご存じの「一週間」である。


日曜日に市場に出かけ
糸と麻を買ってきた
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ
テュリャテュリャテュリャテュリャリャリャー
月曜日にお風呂をたいて
火曜日にお風呂に入り
水曜日に友達が来て
木曜日に送っていった
金曜日は糸巻きもせず
土曜日はおしゃべりばかり
恋人よこれが私の一週間の仕事です
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ
テュリャテュリャテュリャテュリャリャリャー


なんとも単調な一週間。
変化の「へ」の字もない。


小学生の頃は「なんて変な歌なんだ」と思っていた。
これを歌う価値が、どこにあるのか、とも思っていた。


でも、最近、この「感じ」がわかるようになってきた。
人は、歳を取ると、いろいろなことがルーチンになってくる。


それじゃいけないとは思う。
だからといって、その単調さを否定する根拠も見当たらない。


シンプル、万歳。
それでいいのだ。