物は言いよう

「雨が降ります、雨が降る
遊びに行きたし、傘はなし
紅緒の木履も緒が切れた」
北原白秋


・・・さあ、どうする。


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豚肩ロースはラグーか。
豚バラはチャーシューか。


まずは、ラグー。
小一時間、煮込む。
コトコト。


工程は一気に飛んで、仕上げ。
余っていたズッキーニを加えた。


盛り付け。
溢れんばかりだな。


チャーシューは、焼きチャーシュー。
ラーメンに添えて。
う〜ん、縦ではなく、横に長くきればよかった。


・・・もう、20年以上前になるが、短期留学でNYから来ていたカップルと、大学で知り合った。
男の方は、好青年。その彼女は、少しばかり奥手な感じ。


僕と彼の会話の中に、そんな彼女のことが話題に上った。
僕が彼女のことを shy と表現すると、彼は、No, she's intorverted. とやんわりと訂正した。
shy は子供に対して使う言葉で、大人には使わないというのだ。
へぇ、の世界だった。


語の選択と言えば、naive を思い出す。
人を評するとき、naive は避けた方が無難だという。
代わりに sensitive を使った方がいいらしい。
日本語では、ナイーヴ は、まんざらでもない意味で使われるのにね。


どこかで聞いたのだが、
「分厚い唇を見て、たらこみたいな唇と言うか、情熱的な唇と言うかは、自由だ。
ただし、その唇の持ち主との人間関係は変わりかねない」
言いえて妙。


思ったことを思った通りに口にするのは、リスクを伴う。
まぁ、でも、そんなストレートな人でも、好かれる人は好かれる。