食事と母親

アンコール まいにちイタリア語

このテキスト、いいね。
値段以上の価値があると思う。
読んでいて、時間が結構潰せる。


・・・ラジオを聞きながら、ながら読書をしていた。
ある番組の一部が耳に入ってきた。


その人の話では、子供は、特に幼少期においては、食事の間に注がれる母親の視線が大事であるということだ。
幼少期に、母親のまなざしを感じることなく食事をしていると、食に喜びを感じられなくなるらしい。


以前、「鍵っ子」なんて言葉があった。
家に帰っても誰もおらず、帰宅後は一人ぽっち。
食事をするのも一人。


現在は、「食事イコール惣菜・菓子パン」で済んでしまう子供が、メディアに取り上げられる。
取材の根底には、「愛のない食事」といったキーワードが潜んでいそうだ。


家庭環境にはいろいろあって、「食事はみんな一緒にワイワイ食べなきゃダメなんだよ」といった、ある種の理想論を、全家庭に向けて大上段に振りかざしても虚しいだけだと思う。


できる範囲で、可能な限り、子供の目を見て、一緒に食べて、楽しい時を過ごせばいいのではないだろうか。
デパートやスーパーで買ってきた惣菜でも、コンビニで買った菓子パンでもいい。
食事は、近しい誰かと食べるからおいしい。


今日のラジオ番組のスピーカーの視点に立てば、幼い子供にとっては、「近しい人」は母親ということになる。


しかし、子供の味覚形成や食育といったことに関しては、また別の話。